保育者(保育士や幼稚園教諭等)の言葉は、子どもの人格形成に大きな影響を与えます。
しかし、集団の保育で、保育者が子どもたちとどのように関わるかは、とても難しいものです。
本書では「応答的な関わり」「肯定的な関わり」「子どもを尊重する関わり」「安心と安全を守る関わり」など、
保育者の言葉と関わりの基本を説明しています。
本書の「関わり」は、「言葉かけ」や「声掛け」のような一方向の言葉とは異なる「応答的な会話」が中心です。
本書には、授業や園内研修で活用できる18のスキルアップ演習が掲載されています。
一つの演習は20分から1時間程度で行うことができます。
演習を行うことで、保育者の言葉の質を高め、
子ども・保護者との関わり、同僚とのチームワークの質を高めることができます。
保育者の倫理と不適切な保育にも触れているため「保育者論」のテキストとしても最適です。
本書は、2019年に出版した
『保育者の関わりの理論と実践 教育と福祉の専門職として』(エイデル研究所)に、新たな知見を加え、
演習の追加と写真の差し替えや図表等の修正を行って、新たに刊行するものです。