親と保育者がいっしょに読んでほしい、園の玄関に置いてほしい、これまでにない子育て書です。
「親の視点」と「保育者の視点」を並べて、子どもや子どもをとりまくテーマを考えました。
「子育て情報」を参考にする親、「保育・教育の専門情報」を学ぶ保育者。
本書は、別々に子どもを捉えがちな両者が、
保育という場で共に育てる「我が子・園児」を、
それぞれの視点を共有しながら、新たに「発見」していくためのものです。
親と保育者が「子育ての方針」を共有し、信頼関係ができても、
子どもがそのとおりに成長してくれるとは限りません。
子どもは、個の人間として主体的に生きる存在です。
親と保育者が、子どもを「どう育てるのか」ということと、
子ども自身が「どう育つのか」ということは違うことを明らかにして、
ひとりの子どもの育ちの複雑さと多様性が具体的になることを期待しています。
親と保育者やその他すべての大人が、子どもの人格を認め、
共に生きていける家庭や社会をつくるために、手をとり合うことを目指します。